2009-06-30(Tue)

暗闇は敵なのか

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風のやんだ海に 

波のない海に 

さまようふたり 

足跡をわすれ

こぎ出す ふたり

晴れだけが やさしいか 

追い風だけを 受けたいか

暗闇は 敵なのか

わからない

それよりも

梅雨入りした

白い砂浜のちょっと奥に

うすむらさきの紫陽花が咲いている

ねえキミ

暗闇は敵なんだと思う?






2008-07-21(Mon)

広瀬川

 photo1.jpg



在来線の改札を出ると

巨大な仙台駅を背にして

8月の太陽がまばゆい

むしむしした空気 新宿と見まがうくらいに成長した駅前

「ようこそ仙台へ」 

わざとらしいくらいに大きい「歓迎」の文字

大きな七夕飾りもいまだに天井からぶらさがっている

ズンダ餅に牛タン、銘菓萩の月・・・



申し訳程度の大きさの

「萩の月」を急いでカバンにしまうと

ところ狭しと並ぶ土産物屋を這うようにくぐり抜け

お盆でにぎわうLoftや桜一番館のある

長い長いアーケードを

あっという間に走りぬけ

いくつもの信号を渡って

広瀬川にかかる赤い橋を

”愛宕さん”の方に向かって

息を切らしながら渡り切り

七十七銀行の交差点を左へ折れ

薬屋さんと松月堂の間の狭い路地を入り

古い6階だての雑居ビルの階段を

3階まで上がったところにあった

おじいちゃんとおばあちゃんの家はもうない

2008-07-16(Wed)

獅子と少年

少年と獅子



花はラピスラズリ

セコイヤの茂みの中で

獅子は少年の首元をやさしく噛み切った

獅子のふさふさの毛が少年の顔をなでた刹那

少年は最期に少しだけくすぐったかった

深い茂みの中に

だれひとり邪魔をする者はいない

あの孤独な王を除いては

アシュール・ド・バニパル

孤独な男

10万人の軍隊が

青銅の盾と黒い鏃の弓をかざしてやって来る

遅く起きたある朝、ふとした思い付きで

10万の弓をつかって獅子を狩ること

それがこの孤独な男の

たったひとつの楽しみだった

2008-07-09(Wed)

湿気

『ピタンッ・・・』
崩れかけた天井から水が滴り、一瞬だけ光を反射して消えた。

湿度が100%を超えたのか・・・

窓のない窓枠だけの24階から、もうすぐ昼を迎えようとする首都が見える。

時間は午前11時

階下には誰もいない。

もの音ひとつしない表通りが、首都へと続いている。

この蒸し暑さだけは、前と変わらないようだ。

皮肉を言いながら蛇口をひねると

まだ屋上の貯水槽に残っていた生ぬるい水がぼたぼたと落ちてきた。

まるで儀式のようにコップに受け、一気に飲み干した。

「きょうは都庁まで行こう」

少年はそう決め、何も入っていないザックを肩に、階段を降りはじめた。

続く





2008-07-06(Sun)

母と息子

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母よ 優しき母よ そのやさしき腕に

           酔い潰れし息子を抱きたまえ

母よ 優しき母よ そのか細き声で 

            迷いたる息子を迎えたまえ

母よ 優しき母よ そのたくましき胸に 

        二度と戻らぬ息子を抱きとめたまえ
プロフィール

ダンカンbakabaka

Author:ダンカンbakabaka
こんにちわ、バカのダンカンです。

きょうは暑いですねえ。

でもそんな暑い日こそ、マサラ・ティーです。

インドのアッサム地方の茶葉に、シマモンやらなんやら、魔法の
スパイスを入れ混ぜたものです。牛乳で煮出します。

うーんん、スパイスィー・・・

ま、ゆっくりしていってくださいな。

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